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メッセージMCPトンネル

HelmでMCPトンネルをデプロイする

Anthropic Helmチャートを使用して、Kubernetesクラスターにトンネルスタックをインストールします。

Anthropic Helmチャートは、トンネルスタックを単一のDeploymentとしてインストールし、トンネルにアタッチします。アタッチ先は、チャートのセットアップフックが作成するトンネル、またはClaude Consoleで作成した既存のトンネルのいずれかです。

始める前に

以下が必要です。

  • トンネル。 プログラムによるアクセスを使用する場合、トンネルIDを指定しなければ、チャートのセットアップフックがトンネルを作成します。代わりに既存のトンネルにアタッチするには、Consoleでトンネルを作成し、トンネルID(tnl_...)を記録してください。手動プロビジョニングは常にConsoleで作成したトンネルから始まります。その場合、トンネルトークンとトンネルドメインも必要です。
  • チャートがTunnels APIに対して認証する手段。
  • helmとkubectlでデプロイできるKubernetesクラスター。プログラムによるアクセスなしタブではopenssl(1.1.1以降)も使用します。
  • クラスターからapi.anthropic.com(443 TCP)およびトンネルエッジ(7844 TCPおよびUDP)へのアウトバウンドネットワーク接続。完全なネットワーク要件を参照してください。
  • 実行中で、gateway.config.routesで設定するアドレスでクラスターから到達可能な1つ以上のMCPサーバー。まだない場合は、サンプルサーバーを使用してください。

オプション:サンプルMCPサーバーを使用する

テスト用のMCPサーバーがない場合は、次の最小限のサーバーを使用してください。

kubectl create namespace mcp-tunnel --dry-run=client -o yaml | kubectl apply -f -
kubectl -n mcp-tunnel apply -f - <<'EOF'
apiVersion: v1
kind: ConfigMap
metadata:
  name: hello-mcp-src
data:
  hello_server.py: |
    from mcp.server.fastmcp import FastMCP

    mcp = FastMCP("hello-server", host="0.0.0.0", port=9000)


    @mcp.tool()
    def hello(name: str = "world") -> str:
        """Say hello to someone."""
        return f"Hello, {name}!"


    if __name__ == "__main__":
        mcp.run(transport="streamable-http")
---
apiVersion: apps/v1
kind: Deployment
metadata:
  name: hello-mcp
spec:
  replicas: 1
  selector:
    matchLabels: { app: hello-mcp }
  template:
    metadata:
      labels: { app: hello-mcp }
    spec:
      containers:
        - name: hello-mcp
          image: python:3.13-slim
          command: ["sh", "-c", "pip install --quiet mcp && python /app/hello_server.py"]
          volumeMounts:
            - { name: src, mountPath: /app }
          ports:
            - { containerPort: 9000 }
      volumes:
        - name: src
          configMap: { name: hello-mcp-src }
---
apiVersion: v1
kind: Service
metadata:
  name: hello-mcp
spec:
  selector: { app: hello-mcp }
  ports:
    - { port: 9000, targetPort: 9000 }
EOF

以降のインストール手順で、対応するルートを追加する箇所を示します。

インストール

セットアップコンポーネントは、クラスターのprojected ServiceAccountトークンをフェデレーションルールを通じて交換し、トンネルトークンを取得し、CAとサーバー証明書を生成して、CAをAnthropicに登録します。毎日実行されるCronJobが必要に応じてサーバー証明書を更新するため、シークレットを手動で扱う必要はありません。

  1. クラスター用にWorkload Identity Federationを設定する

    KubernetesでWIFを使用するに従って、クラスターのOIDC発行者を登録し、フェデレーションルールを作成します。セットアップコンポーネントは、リリースnamespace内の専用のServiceAccountで実行されます。正確な名前はHelmのfullname規則に従うため、mcp-tunnel以外のリリース名を使用する場合は、ルールを作成する前にhelm template <release> ... | grep -A2 'kind: ServiceAccount'を実行して確認してください。このガイドの残りの部分では、namespace mcp-tunnel内のリリース名mcp-tunnelを前提としており、その場合のServiceAccountはmcp-tunnel-setupです。

    フィールド値
    Subjectsystem:serviceaccount:mcp-tunnel:mcp-tunnel-setup
    Audienceapi.anthropic.com(チャートのデフォルト。スキームなし)
    Scopeworkspace:manage_tunnels

    トンネルが組織のデフォルト以外のワークスペースにある場合は、ルールのサービスアカウントをそのワークスペースに追加してください(Tunnels APIはサービスアカウントのワークスペースメンバーシップに基づいて認可を行います)。

    ルールのID(fdrl_...)を控えておいてください。これをapi.wif.federationRuleIdとして設定します。

  2. デフォルト値を取得する

    helm show values \
      oci://us-docker.pkg.dev/anthropic-public-registry/charts/mcp-tunnel \
      --version 2.1.0 > values.yaml
  3. トンネルのアタッチとルートを設定する

    values.yamlを編集し、api.wif.*キーにフェデレーションルールIDと組織IDを設定し、さらに各アップストリームMCPサーバーのroutesエントリを追加します。

    values.yaml
    api:
      wif:
        federationRuleId: "fdrl_..."
        organizationId: "00000000-0000-0000-0000-000000000000"
        # Set when the tunnel is in a non-default workspace and the
        # rule's service account is a member of that workspace.
        # workspaceId: "wrkspc_..."
    
    tunnel:
      # Leave empty to have the setup hook create a tunnel during install.
      # Set to attach to an existing tunnel from the Console.
      id: ""
      # Increment to rotate the tunnel token on the next upgrade.
      # See the "Rotate the tunnel token" section.
      tokenVersion: "1"
    
    gateway:
      config:
        routes:
          docs: http://docs-mcp.internal:8080
          search: http://search-mcp.internal:8080

    これらのルートにより、Claudeはdocs.<your-tunnel-domain>とsearch.<your-tunnel-domain>でサーバーに到達します。一部のマネージドKubernetesディストリビューションは、標準のプライベート範囲外にService CIDRを割り当てます。ルートがクラスター内のServiceを対象とする場合は、アップストリームIP検証の説明に従って、ここにgateway.config.upstream.allowed_ipsを追加してください。

  4. レンダリングされたマニフェストを確認する

    チャートをレンダリングし、組織の審査手順に従って出力を確認します。

    helm template mcp-tunnel \
      oci://us-docker.pkg.dev/anthropic-public-registry/charts/mcp-tunnel \
      --version 2.1.0 \
      -n mcp-tunnel \
      -f values.yaml > rendered.yaml
  5. インストールする

    helm install mcp-tunnel \
      oci://us-docker.pkg.dev/anthropic-public-registry/charts/mcp-tunnel \
      --version 2.1.0 \
      --namespace mcp-tunnel --create-namespace \
      -f values.yaml

    セットアップコンポーネントはHelmのpre-installフックJobとして実行されるため、helm installは完了するまでブロックされます。成功すると、HelmはJobを自動的に削除します。helm installがフックエラーで失敗した場合は、セットアップコンポーネントの認証失敗を参照してください。

    tunnel.idが空の場合、セットアップコンポーネントはフェデレーションルールが対象とするワークスペース(api.wif.workspaceIdを設定しない限り組織のデフォルトワークスペース)にトンネルを作成し、そのIDとドメインをmcp-tunnel Secretに保存します。検証に必要なドメインは、ConsoleのMCP tunnelsページ(platform.claude.com/settings/workspaces/default/mcp-tunnels)から開くトンネルの詳細ページで確認できます。サイドバーのワークスペースピッカーで、トンネルを含むワークスペースを選択してください。Secretからドメインを読み取ることもできます。

    kubectl -n mcp-tunnel get secret mcp-tunnel \
      -o jsonpath='{.data.tunnel-domain}' | base64 -d

    セットアップコンポーネントを再実行する場合(アップグレード時やトークンのローテーション時)、このSecretに保存されたトンネルIDが再利用されます。2つ目のトンネルが作成されることはありません。

デプロイを検証する

Anthropic側からエンドツーエンドで検証します。Managed AgentセッションまたはMessages APIリクエストでhttps://<route>.<your-tunnel-domain>/<path>を使用します。ここで、<route>はgateway.config.routesのキー、<path>はアップストリームMCPサーバーが提供するパスです。サンプルMCPサーバーの場合はhttps://echo.<your-tunnel-domain>/mcpです。リクエストの形式については、トンネル経由のMCPサーバーを使用するを参照してください。

失敗した場合は、Podのログ(kubectl -n mcp-tunnel logs deploy/mcp-tunnel -c mcp-proxyおよび-c cloudflared)を確認し、トラブルシューティングを参照してください。

オプションの設定

NetworkPolicyでegressを制限する

プロキシPodへのingressはデフォルトで拒否されます(networkPolicy.ingress.enabled: true)。さらにPodのegressを制限するには、networkPolicy.egress.enabled: trueを設定し、アップストリームMCPサーバーをカバーするPodラベルセレクターまたはCIDR範囲をnetworkPolicy.egress.mcpServersに指定します。cloudflaredからトンネルエッジへのegressは、networkPolicy.egress.cloudflaredEgressCIDRsを通じて別途許可されます。

プロキシを調整する

gateway.config.*配下のフィールドは、プロキシ設定ファイルにそのまま渡されます。一般的な調整項目には、upstream.allowed_ips、log_level、upstream.tlsがあります。フィールドの完全な一覧については、プロキシ設定リファレンスを参照してください。チャートは常にlisten_addr、tls.cert_file、tls.key_fileを設定するため、これらをgateway.configで設定しても効果はありません。

独自のOIDCトークンを提供する

デフォルトでは、チャートはセットアップコンポーネント用にKubernetes ServiceAccountトークンをprojectします。別のIDプロバイダー(SPIFFE、Vault、クラウドSDKサイドカーなど)のトークンを使用するには、setup.extraVolumesとsetup.extraVolumeMountsでマウントします。次に、api.wif.tokenFileをマウントパスに向けます。チャートはANTHROPIC_IDENTITY_TOKEN_FILEをそのパスに設定し、セットアップコンポーネントはそこからトークンを読み取ります。

アップグレード

予期せず新しいチャートを取得しないように、helm upgradeには常に--versionを渡してください。

チャート1.xからのアップグレード

チャート2.0.0では、トンネルIDがapi.wif.tunnelIdからtunnel.idに移動しました。アップグレードする前にvalues.yamlを編集し、tnl_...の値をtunnel.idに移動してapi.wif.tunnelIdを削除してください。tunnel.idを未設定のままにしても安全です(セットアップコンポーネントは再実行時にmcp-tunnel Secretにすでに保存されているトンネルIDを再利用します)が、明示的に移動することでvalues.yamlを正確に保てます。また、Consoleでフェデレーションルールのスコープをorg:manage_tunnelsからworkspace:manage_tunnelsに更新してください。

設定を変更する

ルート、レプリカ数、NetworkPolicyなどの定常的な変更の場合:

helm upgrade mcp-tunnel \
  oci://us-docker.pkg.dev/anthropic-public-registry/charts/mcp-tunnel \
  --version 2.1.0 \
  -n mcp-tunnel \
  -f values.yaml

トンネルトークンをローテーションする

プログラムによるアクセスを使用する場合は、values.yamlのtunnel.tokenVersionをインクリメントし、--set setup.force=trueを指定してアップグレードします。セットアップコンポーネントは、強制された場合にのみアップグレード時に再実行されます。

helm upgrade mcp-tunnel \
  oci://us-docker.pkg.dev/anthropic-public-registry/charts/mcp-tunnel \
  --version 2.1.0 \
  -n mcp-tunnel \
  -f values.yaml \
  --set setup.force=true

セットアップコンポーネントはWorkload Identity Federationで認証するため、失効させるAPIトークンはありません。

プログラムによるアクセスを使用しない場合は、Consoleのトンネル詳細ページでRotate tokenをクリックし、mcp-tunnel-token Secretを更新します。

kubectl -n mcp-tunnel create secret generic mcp-tunnel-token \
  --from-literal=tunnel-token='eyJ...' --dry-run=client -o yaml | kubectl apply -f -
kubectl -n mcp-tunnel rollout restart deploy/mcp-tunnel

証明書の更新

チャートは自動化を提供しますが、有効期限の監視と更新の完了確認は引き続きお客様の責任です。

プログラムによるアクセスを使用する場合、証明書の更新は自動です。チャートは、setup renew-certを毎日(serverCert.cronSchedule、デフォルトはUTCの0 0 * * *)実行するCronJob(Helmのfullnameに-cert-renewを付けた名前)をデプロイします。このジョブは、証明書の有効期限がserverCert.renewBefore(デフォルト30日)以内でない限り何も行いません。更新はローカルで行われます。ジョブはSecretにすでに保存されているCAで新しい証明書に署名し、API呼び出しは行わず、チャートが付与するKubernetes RBACのみを必要とします。プロキシはSecretマウントから証明書をホットリロードするため、Deploymentの再起動は不要です。

プログラムによるアクセスを使用しない場合、CronJobはありません。インストール後に保持しているmcp-tunnel/ディレクトリ内から、既存のCAで新しいサーバー証明書に署名します(CAは再生成しないでください)。

export TUNNEL_DOMAIN=YOUR_TUNNEL_DOMAIN_HERE
openssl req -new -key data/tls.key -out /tmp/server.csr \
  -subj "/CN=${TUNNEL_DOMAIN}"
openssl x509 -req -in /tmp/server.csr \
  -CA data/ca.crt -CAkey data/ca.key -CAcreateserial \
  -out data/tls.crt -days 90 -extfile data/tls.ext

kubectl -n mcp-tunnel create secret generic mcp-tunnel-cert \
  --from-file=tls.crt=data/tls.crt --from-file=tls.key=data/tls.key \
  --dry-run=client -o yaml | kubectl apply -f -

プロキシはSecretマウントから証明書をホットリロードします。

次のステップ

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